ジオジオとムーミンの「ふたりの山小屋だより」

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前回紹介した「小泉今日子書評集」この書評集の中でいちばん読みたかった本が、岸田衿子/岸田今日子の「ふたりの山小屋だより」でした。姉の岸田衿子は「ジオジオのかんむり」や「かばくん」などを書いた児童文学者。妹の岸田今日子といえば、わたし世代の人はアニメ「ムーミン」の声優としてすぐに思い浮かぶでしょう。あと、個人的には「傷だらけの天使」で演じた怪しい綾部情報社社長役が印象に残っています。
この本は、そんな岸田姉妹が幼少から過ごした北軽井沢にある山小屋での暮らしを1冊のエッセイにまとめたもの。

岸田衿子&今日子「ふたりの山小屋だより」
岸田姉妹の父は劇作家で文学 座創設者の岸田國士、母は翻訳家の岸田秋子。ともに文学者の両親の元で育ったふたりだけあり、子供時代の日記もすばらしい文章力で書かれています。
わたしも舞台となっている北軽井沢へは何度かキャンプで行ったことがあるので、時代は変わってもなんとなくあのあたりだな・・・ここがキャンプ場になったところか・・などとわかるので、ちょっと一緒に山小屋へでかけているような気分が味わえました。でも、姉妹の感性のすばらしさが、文面のあちらこちらを飾っているので、この地をまったく知らない人でもきっと「ふたりの山小屋」へ誘ってくれることと思います。とにかく自然を慈しむ気持ちが伝わってくる。だから、ジオジオのおはなしが生まれて、ムーミンになれたんでしょうね。さいごにたくさんあった素敵な文章の中で特に好きな一文を紹介します。姉の衿子さんの文章から。


「あるとき、雪にとざされていた浅間六里ヶ原のすみで、「リ、リ、リ、リ」というような音を聞いた。見回してもすぐに音の出所はわからなかった。気がつくと、すぐに足元の雪が少し持ち上がっていて、その下に小さなトンネルができている。その中から細い流れがほとばしり出している。この雪どけの音だったのだ。」

うずたまの勝手な評価は

「小泉今日子書評集」に、ただただ感服
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