森まゆみ「断髪のモダンガール〜42人の大正怪女伝〜」

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この本を手にとったきっかけは、有島武郎だった。
うろ覚えだけど、BS放送の文豪をめぐる旅か何かの
番組で、有島武郎が軽井沢の別荘で心中した話しが出た。相手の女性、波多野秋子の美しさに驚き、どんな女性だったのか知りたくなって・・・この本にたどりついたわけ。
サブタイトルの「怪女」にあるように、大正時代の女性は、ぶっとんでいる。本著に登場する42人の女性、それぞれがとんでもなくドラマティックな人生を送っている。


正直、波多野秋子の頁にいくまでに、お腹いっぱいになったくらい。大正デモクラシーの激動の中、着物を脱ぎ結った髪を切った女性達は強いです。波多野秋子の美しさというよりも、彼女の潔さや芯の強さに脱帽しました。
世の中に抗い新しい時代を築こうとした女性達。
洒落たモダンガールのバックには、与謝野晶子、平塚らいてう、伊藤野枝、宇野千代といった女性達のリーダーシップもあったのでしょうね。もし、タイムスリップできるなら、大正時代のカフェでモボ、モガとお喋りしたいです。
本著では、大正を代表する女性から、陰ながらこの時代を
支えた女性まで紹介しています。どの頁から読んでも楽しめますし、登場する女性達はみなつながりがあるので、系譜を読んでいるおもしろさ。あともうひとつ、銀色夏生氏が「大正時代は恋愛至上主義」と語っているだけあって、どの女性の恋愛も情熱的で奔放。これも大正時代を象徴するもんだったのかな〜。今だったら大変な騒ぎですよ。
まぁ、そんな自由な愛の姿も綴られていますので、大正時代を知るには良い1冊だと思います。

うずたまの勝手な評価は

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