美輪明宏の舞台「葵上・卒塔婆小町」で三島由紀夫の耽美な言葉に酔う

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ずいぶん前のお話しですが、息子に美輪さんの舞台に連れて行ってもらいました。これまで美輪さんの舞台はなんどか観ましたが「黒蜥蜴」を最後にここ最近はなかったのでほんとにひさしぶり。わたしも息子も三島文学が大好きなので、この舞台を心待ちにしていましたんですよね。でも、ちょうどこの公演期間中に美輪さんが車の接触事故を起こして・・・。お年のこともあるしどうなるかとても不安でしたが、さすが美輪さん。わたしの陳腐な心配を一蹴するかのような見事な舞台でした。


舞台を前に三島の作品を復習
舞台の前に三島由紀夫の「近代能楽集」を
再読しましたが、あらためて三島の言葉の美しさに
心が震えました。どの言葉をとってみても、
気品があって耽美・・・それを魂をこめて伝えられる、
この戯曲に見合った人というのは、やはり美輪さんしかいないのだろうなぁと感じながら読みました。
愛知県芸術劇場で公演
4月28日。愛知県芸術劇場台ホールにて公演。
ロビーに設けられた美輪さんのコーナー
ロビーに設けられた美輪さんコーナー?
お客さまは年齢層はさまざまでしたが、大半が女性。
息子くらいの男性はほとんど見かけませんでしたね。
みなさん、ここで記念写真を撮っていました。
美輪さんコーナー
美輪さんの特設コーナーには手作りのお人形とか置いてありました。ファンの方からのプレゼントでしょうか?
いずれにしても“美輪愛”を感じるコーナーですよね。
待ち受けに?ポスター
ファンの方のお話しではこのポスターを待受に
するのだとか・・・美輪さんのパワーでご利益があるのでしょう。
横尾忠則のポスター
美輪さん、三島由紀夫といえば横路忠則ですよね。
大好きな横尾さんのポスターをみて嬉々としました。
パッとみて横尾さんの作品ってわかるところがすごいな。
パンフレットも横尾忠則
パンフレットの表紙も横尾さんでした。


前置きが長くなりましたが、お芝居についてはカーテンコールで思わず涙が出そうになるくらい感動しました。
舞台美術、演出、衣装・・・みな絢爛豪華で気品がある。
うまくいえませんが、三島の近代能楽集が飛び出す絵本になったら美輪さんの舞台になった・・・といった感じです。
言葉の美しさが五感に染み渡りました。
美輪さん、御年82歳とは思えない気迫と存在感ですね。
あぁ、美輪さんあっての三島の戯曲なんだとしみじみ感じました。「葵上・卒塔婆小町」はずいぶん前に蜷川幸雄の演出、夏木マリ主演で観に行ったんですけど、ん〜・・・あまりピンと
こなかったんですよね。
正直、わたしは美輪さんの個人的なファンではなくて
三島や江戸川乱歩が好きでその芝居を観に行っています。
それで思うことは、自分が両者の原作を読んで感じたものに
近い表現ができるのは、やっぱり美輪明宏なんですよね。
その次代を生き三島や江戸川乱歩と交流があったというのも
関係しているのかもしれないけど、両作家を理解した者だからこそ忠実に表現できるんじゃないかなって思いました。
夜の栄の街
夜の栄の街を見ながら、美輪さんの表現者としての
すばらしさは、役者、歌手という枠を超越した
真の芸術家であるということを感じ、また
あらためて三島由紀夫の耽美な言葉の美しさに
酔いしれたのでした。
今回、息子が誕生日のプレゼントにと美輪さんの舞台に連れていってくれたのですが、良い思い出をありがとう。

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