着物にまつわる小説、幸田文「きもの」

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明治生まれのるつ子は、姉二人兄一人の末っ子。
るつこは、地味な子ではあるが、幼い頃から着るものに神経質で、
利かん気な性格。家族としょっちゅう衝突をしてしまう。

その度に知恵をかしてくれるのが、共に暮らするつ子の祖母。
厳しいが、やさしく機智のある言葉で諭してくれます。
るつ子をいちばん理解してくれている存在ですね。

姉達との葛藤、母の死や父の愛人問題、関東大震災を経験しながら、
祖母に「真の美しさ」とは何か?を、着るものや暮らしを通して、
教えてもらいながら成長していくというお話。。。

るつ子の幼少期の難しさは、わたしと似たところがあったので、
とても共感できたし(笑)
るつ子のおばあちゃまを自分の祖母と重ねてみたりして読みました。

わたしが着物に興味をもったのは、明治生まれのこの祖母の影響なんですけど、おそらく祖母は、るつ子と同じ時代を過ごしてきたんじゃないかな。。。
もっと祖母が元気なうちにいろんな話を聞いておけばよかったと、
今になって、思いますね。

美しい文章とテンポのよいストーリー展開が魅力の幸田文。
「きもの」は幸田文の世界を存分に楽しむことができる一冊です。

幸田文「きもの」単行本

うずたまの勝手な評価は

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