坂東玉三郎×鼓童特別公演「幽玄」を観て感じたこと

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6月の話になりますが、坂東玉三郎さんと鼓童の共演「幽玄」を観てきました。前回の「アマテラス」は観ていないので、玉三郎さんと鼓童の舞台は今回が初めてです。


坂東玉三郎×鼓動「幽玄」
というか、実は玉三郎さんも鼓童も初めてなので、
ドキドキわくわくです。
愛知県芸術劇場大ホール
今回、3000円という一番お安いチケットを購入。
どんな席なんだろう・・・って思ってたら、
愛知県芸術劇場大ホールの最上階5階の一番奥の席。
とにかく高い!舞台が遠〜〜〜〜い!
舞台が遠いのは遠視なのであまり問題はないのですが、
この高さはね、高所恐怖症なのでちょっと怖かったんだけど、
でも、こんな最上階の最後列の席なんてなかなか座ることも
ないのでいい思い出になりましたよ。
「幽玄」の内容
「幽玄」は、世阿弥が見た世界を「羽衣」、「道成寺」、「石橋」など能の代表演目を題材に、鼓童の斬新な太鼓の音と花柳流舞踊家の方々がところどころに華を添えながら、玉三郎さんが優雅に舞います。
坂東玉三郎☓鼓動「幽玄」能楽にインスパイアされたというこの舞台は実に荘厳で、
舞台が遠いことなど関係なくなるくらい・・・。
鼓童の迫力ある太鼓の響き、静寂、そして玉三郎さんの舞いは神々しく、あっという間にその世界へ引き込まれていきました。
鼓動の太鼓はすばらしい
鼓童の太鼓もほんとうにすばらしかったです。
時に絹の羽衣がふわりと風に吹かれるような繊細な音色を
出してみたかと思えば、天地がひっくり返るような猛々しい音を叩き出すしてみたり。
ひとつの太鼓からいろんな音が湧き出すようでした。

以前、テレビで彼らの佐渡ヶ島での生活を追っていましたが、
携帯電話も禁止というかなりストイックな暮らしで
(現在はわかりませんが)1日中厳しい練習をしていたんです。
だからこそ魂に届く太鼓の音色が出るのでしょうけど、
彼らをそこまで奮い立たせる力って何かなって思います。
坂東玉三郎
そして坂東玉三郎さんの舞踊。
指の先の微かな動きも見えるような美しさでした。
余談になりますが、わたしの祖母が玉三郎さんが
大好きで時々父がプレゼントする歌舞伎のチケットを
心からよろこび、また帰ってくるとひとしきり
玉三郎さんの美しさを語るのです。
その思い出はもう40年以上も前のことですが、
あの頃祖母を心酔させていた玉三郎さんが
時を経てわたしの心を震わせているというのは、
なんとも不思議で感慨深いものですね。


「幽玄」初めての玉三郎さんと鼓童の舞台でしたが、
最後は涙が出るくらい感動しました。
よくわかりませんが、魂が揺さぶられるってこういうことなんでしょうね。ほんとうにすばらしかったです。
祖母が感じたもの、わたしが感じたものは、時が流れてもきっと同じなんだと思います。
純粋に美しいものは、普遍的であるとあらためて感じました。

「美しい」という言葉で思い出しましたが、
樹木希林さんがこんなことを言っていました。
「美しいということで神に近づけることが
いちばん良いと思うし、やさしいですよね」
いろんな意味にとれる、とても深い言葉です。
「美しい」ってそういうことなんだって、
わたしも「幽玄」を観て感じました。

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